当社が修理に使用したり、販売させていただいているバッテリーには「PSE」というマークが表示されております。

この「PSE」というマークの表示は「電気用品安全法」という法律で定められた、バッテリーを製造・輸入・販売する業者に課せられた義務となります。

具体的には

  • 製造・輸入事業を経済産業省へ届出
  • 技術基準に製品が適合しているかの試験
  • 出荷前の自主検査

これらの電気用品安全法で定められた事を行い、当社は「製造・輸入事業者としての義務をきちんと果たしています」という意味合いで、PSEマークと事業者名をバッテリーに表示しております。

他のiPhone修理店では

  • 「当店のバッテリーはPSEマークを取得しているものを使用しておりますので安全です」
  • 「当社ではPSE認証を受けたバッテリーを使用しております」

などといった記載を見かけますが、厳密にいいますとこれは間違いです。

PSEマークとは取得したり認証を受けたりするものではなく、製造・輸入をする業者が「電気用品安全法で定められた義務を果たしていますよという自己申告」といった意味合いのものです。
PSEマークがあるからといって安全が担保されている訳では決してありません。きちんとやるべきことをやっているかということが重要です。

言い換えれば「PSEマークを取得」「PSE認証バッテリー」などと記載している業者は電気用品安全法を理解しているとは言い難く、更に言えば自主検査やその記録すら残していませんよと自分で高らかに宣言しているようなものだと感じます。

こちらはある業者で交換されたバッテリーですが、不自然に印刷を消してある箇所が見られます。
実はこの部分には「Apple」の文字があります。
PSEとは関係が無いのですが、「Apple」の文字やリンゴのマークがあると商標法違反で輸入の際に税関で止められますので、このように適当な処理をして日本に輸入しているという訳です。
このようなバッテリーを使用している業者が電気用品安全法を理解しているとは到底思えません。
また、本来固定用の両面テープは専用のものを使用しますが、事務用の紙両面テープで固定されています。
非常に残念なことですが、このような作業をする業者が未だに存在するのです。

当社では電気用品安全法に則り、適切にPSEマークを表示しております。
また、iPhoneへのインストールは経験豊富なスタッフが純正品と同様の方法で行いますので、取付不備などによる事故は限りなくゼロに近いと考えております。

純正バッテリーと当社のバッテリー
純正バッテリーと当社のバッテリー

昨今、Amazonや楽天市場などのショッピングサイトではiPhone用の交換用バッテリーがたくさん販売されています。
当社も販売しておりますし、ご自身の端末をご自身で修理されるのは非常に素晴らしいことだと思います。

ただ残念ながら、私が見る限り電気用品安全法をしっかり理解した上で販売している業者は1割にも満たないのではないかと思います。

当社の製品は決して安くありませんが、安全を担保するために原材料やチェック用の機器・体制などそれなりのコストをかけた結果です。
ひょっとすると、コストをかけずとも事故は発生しないかもしれません。
しかしそれでは製造・輸入・販売者としての責任の放棄となり、またPSEマークの表示においても不適切です。

安い製品には必ず理由があります。そのようなサイトで購入される際には価格だけに惑わされず、しっかりと信頼できる業者を選んでいただきたいと思います。